さるぼぼ
「さるぼぼ」は飛騨地方に古くから伝わる人形です。
このページでは、国から指定された『伝統工芸品』と、県から指定された『郷土工芸品』を中心に紹介しています。
「さるぼぼ」は飛騨地方に古くから伝わる人形です。雪深い飛騨でその昔、おばあちゃんが子供たちのために作ったのが始まりとされています。 飛騨弁では、赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言うことから、猿とぼぼをかけて「さるぼぼ」と名付けられました。そのことから、子宝・安産のお守りとしての効果があるとされています。
飛騨地方の伝統工芸品である一位一刀彫は、19世紀の初め、松田亮長が飛騨の象徴であるイチイ(一位)の木を用い、彩色を施さない独自の技法を完成させたことが始まりとされています。 作製には細部までこだわり、30種類以上のノミを使い分けて彫られます。
およそ400年前からの長い歴史を持つ飛騨春慶は、飛騨の山々から産出される良材と、飛騨の匠と呼ばれた職人たちの優れた技から生まれた工芸品です。天然の木目の美しさをそのまま活かした漆器で、淡黄金色を放つ透明感のある塗りが特徴です。
「美濃焼」とは岐阜県美濃地方の東部、多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市で生産される陶器です。その歴史は古く、今から1300年以上前にまで遡ります。 この地域はやきものの原料となる粘土や窯を焚くための燃料が豊富で、古墳時代頃からつくられはじめたと言われています。
美濃和紙は、筑前、豊前の紙と並び、古くは奈良時代に作成された戸籍用紙に採用されるほどの和紙でした。現存する日本最古の紙であると言われており、現在も奈良県の正倉院に保管されています。
700年も前から刃物の町として名高い関市。鎌倉時代からの歴史と伝統は今も受け継がれており、日本一の刃物産地として知られています。包丁、アウトドアナイフなどのキッチン用品からはさみ、爪切り、ひげそりなどの日用品まで様々な製品がつくられています。
岐阜提灯は提灯生産日本一の産地である岐阜県でつくられる提灯です。細い竹ひごで作られた骨格の上に、薄くて丈夫な和紙が貼られ、そこに花鳥、秋の七草、四季の風景などの絵が描かれているのが特徴です。
岐阜うちわは、岐阜県でつくられるうちわで、岐阜県の伝統工芸品の一つです。もともとは長良川の鵜飼いを見物に来る観光客用のお土産品としてつくられたものとも言われ、夏の浴衣にもピッタリです。
岐阜和傘は岐阜市の加納地区を中心に生産される県を代表する工芸品の一つです。 その歴史は、1639年(寛永16年)、加納藩主として明石(兵庫県)から移ってきた松平丹波守光重が、地元明石から傘職人を連れて来たことが始まりとされています。